森保ジャパン、E-1初陣白星発進 代表デビューのジャーメインが前半だけで4得点の大暴れ「自分の持ち味、爆発力が出た」
「東アジアE-1選手権、日本代表6-1香港代表」(8日、龍仁)
2大会連続の優勝を目指す日本は前半の大量リードを守り切り香港に快勝。A代表デビュー戦となった広島のFWジャーメイン良(30)が開始22分でハットトリックを達成するなど前半だけで4得点の大暴れ。一方、後半は1得点1失点で課題が残った。
前半はまさにジャーメイン劇場だった。前半4分に相馬(町田)のクロスを胸トラップし左足ボレーで1点目。日本代表史上最年長のデビュー戦ゴールとなった。同10分にも再び相馬のクロスに頭で反応して2点目のゴール。勢いは止まらず、3-0の同22分には、ゴール前で垣田(柏)のフリックに反応してネットを揺らした。3点目に森保監督も「お~」という表情で拍手。笑顔でメモに何かを記した。さらに26分にも久保(柏)のパスから4点目を奪った。代表デビュー戦での4得点は1930年の若林竹雄以来95年ぶりだった。
開幕まで約1年を切っているW杯の生き残りへ。ジャーメインにとっても胸に秘するものがあった。17年からプロの舞台でプレーするも、なかなか圧倒的な成績を残せない時期が続き年齢を重ねた。それでも昨季J1磐田でリーグ3位タイとなる19得点を挙げてブレーク。今季から昨季2位の広島に移籍し、30歳でつかんだA代表初招集。「キャリアの終盤でチャンスをもらった」と闘志を燃やしていた。
後半はジャーメインに変わってMF中村草太(広島)、垣田に変わってFW山田新(川崎)を投入。FIFAランキング15位の日本と同153位の香港との対戦で、実力差は明瞭なだけにさらなる内容が求められたが、前半の勢いは失速。逆に後半14分にコーナーキックから失点を許すなど、歯がゆい時間が続いた。
今後日本は12日に中国、15日に韓国と戦う。
日本代表デビュー戦でのハットトリックは史上4人目の快挙。試合後、ジャーメインは「周りが本当にいい関わりだったりボールをたくさんくれたので、今日はしっかりその決定力だったり自分の持ち味、爆発力が出たかなと思います」と感謝した。




