窮地の横浜M、6月初得点で17位湘南とドロー 6月は計1-8と泥沼も試合後にはサポーターが「俺達が横浜」の横断幕で鼓舞
「明治安田J1、湘南1-1横浜M」(28日、レモンガススタジアム平塚)
J1最下位と低迷する横浜Mは残留を争う17位湘南とドローに終わり、勝ち点1を分け合った。後半にチーム6月初得点となるFWエウベルのゴールで同点に追いついた。試合後には、「俺達が横浜」の横断幕が掲げられ、サポーターが選手を鼓舞する場面が見られた。
大島監督が暫定的に指揮を執った1試合を含めて、3戦連続ブラジル人トリオが先発。前半28分にはFWヤンマテウスの力強い突破からチャンスを作るなどゴールに迫った。だが、湘南の体を張った守備を崩せない時間が続くと同41分、中盤でボールを奪われ、そこから3本のパスによる高速カウンターで先制を許した。
後半開始からも押し込まれる時間が続いたが、失点は許さない。すると、後半16分、MF天野にパスに反応したエウベルが背後に抜け出し、キーパーをかわして落ち着いてゴールに流し込んだ。今月公式戦5試合目での初得点に、ゴール裏のサポーターは歓喜に沸いた。
その後DFの渡邉泰基が負傷退場するアクシデントに見舞われると、普段はボランチのMF喜田拓也をセンターバックで起用。大島監督は苦しい台所事情の中、執念の采配を見せた。
同点後は横浜Mが押し込む時間が続いた。40分には途中出場のFW井上のクロスがゴール前フリーのFW宮市に。決定機だったが、これを決められず。“裏天王山”はドローの痛み分け。クラブ初の降格危機が迫る中、最悪の結果は回避した。
横浜Mは6月、公式戦4試合無得点、0勝4敗、合計スコア0-7と泥沼にハマっていた。6月最後の1試合で何とか勝ち点1、1得点を挙げ最悪の状況は脱した。




