初のJ2降格危機に陥る横浜M・大島監督 ブーイングではなくチャントで鼓舞し続けるサポーターへ決意「気持ちに応えなきゃいけない」
J1最下位に低迷している横浜Mの大島秀夫監督(45)が27日、次節・湘南戦(28日、レモンS)に向けた横須賀市内での練習後に取材に応じた。3連敗となった前節ホームでのFC東京戦後にはサポーターがブーイングではなくチャントで鼓舞。「気持ちに応えなきゃ行けない」と苦境脱出へ決意した。
今季3人目の監督として初陣となった前節は降格圏を争うFC東京に完敗。リーグ戦3戦連続無得点と悲壮感が漂う内容で、試合後には一瞬ブーイングが湧き起こった。だが、選手がゴール裏にあいさつした際には、サポーターがチャントを大合唱。下を向く選手を励まし続けた。大島監督にもその思いは響いたようで、決意をこう言葉にした。
「みんなそれぞれ、サポーターの皆さんのあの歓声を受け止めたと思いますし、本当それをピッチで見せるしかない。その気持ちをどれだけ持って出せるかがこれからより絶対必要になってくる。そこを見せなきゃ勝ち点は稼げない。自分が誰かのためっていうような、それぞれみんなそういう気持ちを持たないと。本当もう、それはもう無理です」
SNSなど一部では「ブーイングしないのは甘い」「サポーターが優しすぎる」といった意見も上がっている。大島監督は「それも含めて僕たちが受け止めて、それをしっかり返すっていうことをやっていかないと。マリノスファミリーなので、助け合って支え合って背中を押し合って、やっていくしかないし、本当その気持ちに応えなきゃいけない」と言葉に力を込めた。
横浜Mは現在勝ち点14の最下位で、クラブ初のJ2降格危機に陥っている。次戦の湘南は同22の17位と降格圏を争う相手だけに絶対に負けられない。中2日の横浜Mに比べ、湘南は2週間ぶりの試合とコンディション面での差はあるが、結果が求められる。「もちろん負けてはいけないのは、分かっていますし、勝ち点3を目指すのも変わらない」と意気込んだ。




