浦和3戦全敗 世界の壁高く 相手の勢いにのまれ攻めきれず0-4 受け身の戦いぶりを反省もスコルジャ監督は収穫を強調
「クラブW杯・1次リーグ、モンテレイ4-0浦和」(26日、ロサンゼルス近郊)
1次リーグ最終戦が行われ、E組のJ1浦和はモンテレイ(メキシコ)に0-4で完敗し、3戦全敗で終えた。既に敗退が決まっていた浦和は初勝利を目指したが、前半に3失点して苦しくなった。モンテレイは1勝2分けの2位で決勝トーナメントに進んだ。インテル・ミラノ(イタリア)はリバープレート(アルゼンチン)を2-0で下し、2勝1分けの首位でベスト16に入った。
F組のドルトムント(ドイツ)は蔚山(韓国)を1-0で退けて首位通過。フルミネンセ(ブラジル)はマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)と0-0で引き分け、2位で突破した。
勝負に懸ける覚悟の差がスコアに表れた。既に敗退が決まっていた浦和は、前半30分からわずか10分足らずで3失点。16強入りへ勝利が最低条件だったモンテレイの気迫に圧倒され、スコルジャ監督は「先制されるまでうまく試合を進めていたが、あの時間帯が致命的だった」と悔やんだ。
世界基準の一撃で流れが一変した。約30メートルの距離から、GK西川が「Jリーグでは打ってこない間合い」と評した強烈なシュートで先制された。飲水タイムで中断しても相手の勢いは止まらず、前半34分には中央を崩されて2失点目。その5分後にも再び絶妙なミドルシュートを決められた。3点を追う後半も効果的に反撃できず、終了間際には4点目を失った。DFホイブラーテンは「もっと積極性を出さないといけなかった」と受け身の戦いぶりを反省した。
今大会は格上との真剣勝負で3戦全敗。スコルジャ監督は「3試合とも本命でない立場で挑み、多くの学びがあった」と収穫を強調するが、力の差も大きく見せつけられた。苦い経験を糧に再出発する。





