久保建英 鮮やか主将弾 念願の背番号10で初得点&アシスト 最終予選最終戦で爆勝締め

 前半、ゴールを決め、ピッチに滑り込んで喜ぶ久保(撮影・坂部計介)
 チーム2点目のゴールを決める久保
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 「W杯アジア最終予選、日本代表6-0インドネシア代表」(10日、パナソニックスタジアム吹田)

 C組の最終第10戦が行われ、既に8大会連続8度目の本大会出場を決めている日本は6-0でインドネシアに圧勝した。キャプテンマークを巻いたMF久保建英(24)=レアル・ソシエダード=が前半19分に巧みな足技でゴールを決めた。背番号10での初得点となり、喜びを爆発させた。MF鎌田大地(28)=クリスタルパレス=が2得点し、新戦力も躍動。森保一監督(56)は本大会に向け手応えをにじませた。

 久保がど派手に予選最終戦を締めくくった。ホームで初の背番号10番お披露目だけでなく、左腕には黄色いキャプテンマークが巻かれるビッグサプライズ。1ゴール1アシストの躍動する姿はまさしく日本のエースそのもので、大阪に詰めかけたサポーターに強烈な印象を残した。

 技ありのゴラッソだった。1-0の前半19分。左CKでMF鎌田との連係から1度目のシュートは防がれたものの、こぼれ球に「冷静に流し込むだけ」と右足一閃(いっせん)。ゴール右上をぶち抜き、代表通算7得点目となる背番号10での初ゴールを決めた。後半13分にはFW町野の一発をお膳立てし、インドネシアの守備を粉砕した。

 10番には並々ならぬ思いがある。5日のオーストラリア戦で10番デビューを果たしたが、年代別代表では背負ったことがなかった。久保にとってメッシやジダンを思い浮かべる10番は「一番うまい選手」の象徴。念願だった。

 エースナンバーの責任だけではない。ここまでMF遠藤が主将として代表を引っ張ってきたが、森保監督は次世代の中心を担う久保に期待を込めてゲームキャプテンを任せた。左腕の腕章に指揮官は「タケにはこのチームでリーダーの役割を担って、姿勢を示してほしい」というメッセージを込めた。

 求められたリーダーシップに、6発大勝という結果でしっかりと応えた。「遠藤さんの偉大さに気づかされた一日」と久保は腕章の重みを知り、また一つ成長した。本大会まであと1年。日本のエースが進化の先に、W杯の悲願へと導いてくれる。

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