サッカーの2026年W杯北中米3カ国大会への出場を決めている日本代表は2日、アジア最終予選C組第9戦のオーストラリア戦(5日)に向け、開催地となるアウェーのパースで調整を始めた。激しい雨の中、再出発の兄、佐野海舟(マインツ)と初選出の弟航大(NEC)がそろってA代表の練習ピッチに立った。
日本サッカー協会によると、兄弟で同時に試合に出場すれば19年ぶり。24歳の佐野海は昨夏に不同意性交容疑で逮捕、その後の不起訴を経て代表復帰し「2人で『ここからが本当に大事だね』という話をした」と、開幕を約1年後に控えるW杯へアピールを期す。
21歳の佐野航はライバルでもあり、自身の良き理解者でもあるという兄と同じステージに到達した。「自分の個性を生かし、貢献できるように頑張る」と、代表デビューを目指す。