川崎 初4強 脇坂弾で延長死闘制す!4度目挑戦で8強の壁破った 長谷部監督「準決勝でもまた変えたい」
「ACLE・準々決勝、川崎3-2アルサド」(27日、ジッダ)
川崎がアルサド(カタール)を延長の末に3-2で下し、初めて4強入りした。2度先行しながらも同点とされて突入した延長前半8分に、MF脇坂泰斗(29)が勝ち越し点を挙げた。ベスト4が出そろい、準決勝で川崎はポルトガル代表FWのC・ロナウドを擁するアルナスル(サウジアラビア)と30日(日本時間5月1日未明)に対戦する。もう1カードはアルヒラル-アルアハリのサウジアラビア勢対決で29日(同30日)に行われる。
ついに8強の壁を破った。延長前半8分、川崎は相手のミスから瀬川、山田とつなぐと、脇坂が気力を振り絞って走り込んだ。脚をつりながらも、チームをアジアの舞台で初の4強へ導くゴール。死闘を制し「自分が出せるものを全部ピッチで出した」と喜びを爆発させた。
夜でも気温30度ほどの条件で、気候に慣れているはずのアルサドの選手も後半途中からは足が止まり始めた。その中で個々が球際で負けず勝利への執念で上回った。脇坂は「主将として、チームを同じ方向に向かせることができた」と胸を張った。
過去、ACLでは3度もベスト8で涙をのんできた。今回は食事面で協賛企業からのサポートを受けるなど総力を挙げた戦いが実った。東地区勢として唯一の4強入り。長谷部監督は「西側が強い、というイメージを準決勝でもまた変えたい」と意気込んだ。





