JリーグがACLE準々決勝出場の横浜Mと川崎をチャーター機で支援 サウジまで費用1億3千万円
サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)はサウジアラビアのジッダで25日(日本時間26日)に準々決勝が始まる。集中開催で、決勝は5月3日(同4日)。勝ち残った横浜Mと川崎のために、Jリーグはチャーター機を用意し、支援態勢を整えた。
機体を予約したのは2月中旬。ある種の賭けでもあった。16強による決勝トーナメント1回戦は3月で、日本勢がベスト8入りしなければ約1億3000万円もの費用は水の泡になるところだったが、Jリーグの樋口順也執行役員は「勝ち上がってくれると信じていた」。
決勝トーナメント1回戦終了後から準々決勝までの期間は約1カ月半と短く、日本からサウジアラビアへの直行便もない。クラブが移動便を確保するのは困難も予想された。チャーター便は選手のコンディション面など利点が多く、川崎の竹内弘明強化本部長は「精神的にも肉体的にも相当ありがたい」と感謝する。
前回大会は準々決勝以降の渡航費のリーグによる補填(ほてん)が2割だったが、今回は往路分を全額負担した。チャーター機利用はJ1、J2、J3の各クラブの代表者らによる実行委員会で全60クラブが賛成したという。Jリーグが見据えるのはアジア制覇と、その先のクラブワールドカップ(W杯)。樋口執行役員は「(ACLEを制してクラブW杯の)出場枠を取るのはJリーグ全体で必要なこと。だから60クラブのお金を活用しようと合意した」と明かす。Jリーグの国際的な地位向上のため、一丸でサポートする。