なでしこ パリ五輪の雪辱!13年ぶりアメリカに勝利 ベテラン熊谷「奇跡じゃないと証明できるよう」

 「シービリーブスカップ、女子日本代表2-1女子米国代表」(26日、サンディエゴ)

 最終戦が行われ、国際連盟(FIFA)ランキング8位の日本は同1位でパリ五輪金メダルの米国を2-1で破り、3戦全勝で初優勝を果たした。PK勝ちを除き、米国から2012年以来の白星。通算成績は2勝8分け31敗となった。日本は前半2分に籾木(レスター)の得点で先制。同14分に追いつかれて1-1で迎えた後半5分に直接FKのこぼれ球を古賀(フェイエノールト)が押し込んだ。前線からのプレスが効果的で米国の反撃をしのいだ。コロンビアはオーストラリアに2-1で勝ち、1勝2敗で3位。オーストラリアは3戦全敗。

 パリ五輪準々決勝で敗れた米国に雪辱して13年ぶりの白星をつかみ、選手たちは抱き合い歓喜に浸った。攻守で主導権を握る理想のスタイルを体現し「自信と勇気を持って戦った選手を誇りに思う」とニールセン監督。初陣の大会を最高の形で締めくくった。

 積極的なプレスが終始、効果的だった。前半2分、前線から寄せてミスを誘い、敵陣で得たスローインから先制点を奪う。長谷川のスルーパスをペナルティーエリア内で受けた籾木が、機敏なターンから華麗に得点。相手の出はなをくじいた。

 同14分に中央を割られて追いつかれても引かず、米国の鋭い寄せをいなして攻め返した。後半5分に長谷川の直接FKのこぼれ球に古賀が詰めて、再びリードした後は相手に決定機を許さない。押し込まれ続けたパリ五輪の時のような姿はなく、長谷川は「この戦い方で勝てたのは自信になるし、今後につながる」と充実の表情を浮かべた。

 一部主力が不在だったとはいえ、敵地で米国を破った意義は大きい。ベテラン熊谷は「これが奇跡じゃないと証明できるよう、もっと成長しないといけない」と世界一奪還への道を見据えた。

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