山縣亮太 東京世陸出場へ照準「今は完全にチャレンジャー」右脚違和感でパリ五輪断念、一時は引退よぎるも陸上魂再燃
陸上男子100メートルで9秒95の日本記録を持つ山縣亮太(32)=セイコー=が18日、新シーズンに向けてオンライン取材に応じ「大きなケガもなく練習は順調に消化できている。次の試合を楽しみにしたい」と充実感をみせた。
昨季は4大会連続の五輪出場を目指していたが、右脚の違和感のため6月の日本選手権を欠場。パリ五輪を断念した。座骨神経痛も発症していた当時は「改めて思い出すと悔しい」と話す。しかし、現在は「後悔はない。気持ちの切り替えはできている」。目線は9月に東京で行われる世界選手権に向いている。
練習は約5カ月間の休養を経て昨年10月に再開。最初の数カ月は筋力、肺活量を取り戻すトレーニングに励み、現在は「走る練習は全然問題ない。スピードもしっかり上げて、体もそれなりに動いてくれる」と、状態は全快に近い。
休養中は「脚が痛いまま走ってもしょうがないというところはあった」と、引退も頭をよぎったという。それでも「復帰したらどういう走りをしたいかを考えているとモチベーションが上がった」と陸上魂が再燃。自然と悩みは払拭された。
世界選手権を目指し、まずは23日に行われる「Japan Athlete Games in Osaki」(鹿児島)で実戦復帰する。「今は完全にチャレンジャー。まずは(世界選手権の)出場権を獲得するレベルまで戻すことにフォーカスしたい」と山縣。完全復活した姿を見せる。



