C大阪が5発快幕星!北野2発&1アシスト 香川に田中、中島も決めた 大阪ダービー最多得点
「明治安田J1、G大阪2-5C大阪」(14日、パナソニックスタジアム吹田)
明治安田J1が開幕し、「大阪ダービーマッチ」は昨季10位のC大阪が昨季4位のG大阪に5-2で快勝した。C大阪はMF北野颯太(20)が2得点し、MF香川真司(35)が加点。G大阪は新加入のMF名和田我空(がく、18)が先発した。33シーズン目となる今季、J1は20チームで争われ、下位3チームがJ2に降格。2026年にシーズンを移行して8月に開幕するため、2月~12月に行われる現日程は今季で最後になる。
パパス新監督が掲げる攻撃的サッカーを、開幕戦で選手が体現した。C大阪は20歳の北野がチームJ1通算1200&1201点目の2得点を挙げるなど、大阪ダービー最多5点で快勝。同監督は「新しいサッカースタイルに取り組み、選手たちもアジャストしてくれてよかった」と安堵(あんど)した。
前半7分、香川からのパスに合わせて北野がペナルティーエリア中央へ走り込むと、右足でゴール右端へ。今季チーム初得点となる先制点がチーム節目の1200点目となった。「真司さんが(パスを)落としてくれたので、冷静だったというか。記念の点が自分というのでうれしい」と笑顔をみせた。
同点で迎えた後半1分にはゴール前のこぼれ球に反応し、今度は左足を振り切った。話題を巻き起こした相手の高卒ルーキー・名和田と同じ背番号「38」を背負うC大阪の成長株。2年前に共通の知人を交え食事に行ったこともある仲だが「(名和田は)背番号でも注目されるし、スタメンだし、負けてはいけない相手」と年上として闘志を前面に出して挑んだ。これまでシーズン最多が2得点だったが、自身初の1試合複数得点で開幕戦にしてキャリア最多に並んだ。
同7分には香川が追加点。さらに同18分、FKのボールにMF田中がヘディングで4点目を挙げた。終了間際にはFW中島が5点目。昨年までレオセアラ(現鹿島)が得点力でチームを引っ張ったが、今年は新たな顔ぶれで挑む。「このクラブを率いることになって、攻撃的なスタイルを取り戻そうとした。1人の選手に頼らない」と指揮官も手応えを感じ取っていた。