J1広島 2発快勝!9年ぶりスーパー杯V5 2冠神戸も圧倒の攻撃的なパフォーマンス 10年ぶりリーグVへ好スタート
「富士フイルム・スーパー杯、広島2-0神戸」(8日、国立競技場)
Jリーグのシーズン開幕(14日)を目前に控えて行われ、昨季J1で2位の広島が、J1連覇と天皇杯との2冠を達成した神戸を2-0で破り、9年ぶり5度目の優勝を果たした。前半にアルスランが先制点を挙げ、後半は荒木が加点。神戸は主力の大迫、武藤らを後半途中に投入したが、追い上げられなかった。賞金は広島が3千万円、神戸が2千万円。入場者数は大会最多の5万3343人を記録した。前座試合はU-18(18歳以下)Jリーグ選抜が日本高校選抜に4-1で勝った。
昨季の主力と新戦力がガッチリと融合した完勝だ。前半から持ち味である前線からの守備が機能。ボールを支配し、攻撃的なサッカーで昨季2冠の神戸を圧倒した。スキッベ監督は「今日のパフォーマンスに関しては非常に満足している。魅力的なサッカーができた」とうなずいた。
今季初の公式戦で新加入のFWジャーメイン、MF田中聡がスタメン出場。味方との好連係が見られるなど、戦術にフィットした動きで上々の仕上がりを見せた。後半の追加点も、新加入で途中出場のMF菅のコーナーキックから。完璧なクロスにDF荒木が合わせた。スキッベ監督は「こういったシーンが今季たくさん見ることができれば」と期待を寄せた。
例年より約1週間早い開幕で準備期間が短い中、トルコ、宮崎での充実したキャンプが仕上がりの要因だという。指揮官は「一緒に過ごせる時間が長くあったのが、すごくよかった。良い形でなじんでいってくれている」と話し、ジャーメインも「キャンプで自分のタスク、求められている部分を理解できている」と手応えを語った。
“最後”のスーパー杯を制し、最高のスタートを切った。今後は中3日の連続でACL2のアウェー・ナムディンFC(ベトナム)、町田とのリーグ開幕戦を控える。「目の前1試合1試合を戦うこと、それに集中することが最善」とスキッべ監督。進化した広島が10年ぶりのリーグ優勝へ突き進む。