神戸マタ、小学校をサプライズ訪問、質疑コーナー、写真撮影など触れ合い「日本でも活動できてうれしい」

 児童と写真撮影するマタ(中央)
 児童らと写真撮影するマタ(中央)
 児童と写真撮影するマタ(中央)
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 9月に新加入したJ1神戸の元スペイン代表MFフアン・マタ(35)が12日、神戸市内のこうべ小学校を訪れ、児童らと交流した。神戸は学校訪問事業「GOAL for SMILEプロジェクト」で公式戦1ゴールにつきサッカーボール4球を神戸市内の小学校へ寄贈している。

 質疑応答コーナーではサッカーを始めた時のことを問われ、「2、3歳頃にはボールを蹴っていた。妹もそう。お父さんがサッカー選手で日常からサッカーがあった。兄妹でボールを蹴った。たまに家のものをボールで当てて壊したりしたこともあったね」と笑わせた。尊敬する人には「まずは家族。両親から多くを学んだ。人として多くの価値観を学んだ。サッカー選手ではジダン、ロナウジーニョ、イニエスタも大好きだった」と答えた。全体写真を撮る際には130人児童から「優勝!!」の大合唱でエールを送られた。

 約30分の触れ合いを終え、「クラブとして選手が若いファンの近くにいる機会をつくるのは大事。ほかのクラブでもこういう活動をしたことがある。日本でも同じように活動できたことがうれしく思う」と、笑顔で振り返った。

 マタは2017年、自身の収益の1%を寄付する慈善団体「コモン・ゴール」の共同設立者となり社会貢献してきた。同活動にはイングランド・プレミアリーグのマンチェスターUで同僚だったMF香川真司(C大阪)も参加している。

 「年齢を重ねるにつれてサッカーが社会の中で持つインパクトに自分が気付いていく中で、サッカーというプラットホームを使って何か還元できることがあると芽生えてきたのがきっかけ。サッカーの力を使って何か社会に貢献できればと思ってやっている。日本では香川選手が自分のプロジェクトに関わってくれているし、ここでも何かインパクトを残せるように成長していきたい」と語った。

 マタはレアル・マドリードの下部組織で育ち、2007年、バレンシアでスペイン1部デビュー。11年にイングランド・プレミアリーグのチェルシーに移籍し、欧州チャンピオンズリーグ優勝。14年に同リーグ名門マンチェスターUに加入し、9シーズンで公式戦51ゴールと活躍。22年からトルコ1部ガラタサライでプレーした。スペイン代表では10年W杯南アフリカ大会でイニエスタらとともに初優勝を果たした。

 多くのクラブで優勝を導いてきた世界的名手。首位に立つ神戸の優勝へのカギを問われると「冷静さを保つこと。チームとして、個人としても自信を持って、しっかり一つ一つの試合を準備すること。すべての試合が残りは決勝戦」と応じた。

 来日後は9月16日の広島戦(Eスタ)で1試合のみ、10分間の途中出場にとどまる。残り5試合、勝負どころでの起用に備え、切り札となる。「自分もいろんなチームで優勝してきた中でここに入ってそこに貢献できたらうれしい」と、意気込んだ。

 ビッグスターのサプライズ登場に児童らも大喜び。ボールを受け取った遠藤えいる君(6年)は「かっこよかった、雰囲気、オーラがぶわーっと出ていた」と興奮。神戸ファン歴10年半の西尾宥俐君(6年)は「W杯で優勝した選手が来るという驚きと衝撃だった。優しかった」と感激だった。

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