川崎ミスから痛い失点 10年ぶり開幕戦黒星 鬼木監督「すごく悔しい」
「明治安田生命J1、川崎1-2横浜M」(17日、等々力陸上競技場)
明治安田生命Jリーグが開幕した。1993年5月15日の歴史的キックオフから30周年となるシーズン。昨季王者の横浜Mと同2位の川崎がいきなり激突した。前半4分、横浜MはMF西村拓真(26)が相手GKのミスに乗じて先制ゴール。同38分にはCKからの折り返しをFWエウベル(30)が右足アウトサイドで突き刺して追加点を奪い、川崎の反撃を橘田健人(24)の1点に抑えて連覇へ白星スタートを決めた。新型コロナウイルスの感染拡大後、リーグ戦では初めて収容人数の制限なく全席でマスクを着用しての声出し応援が可能となり、試合前からサポーターの歓声が響いた。18日に残りの8試合が行われる。
反撃も及ばず、王者に完敗を喫した。鬼木監督は「選手はチャレンジャー精神を持って挑んでくれた。勝たせてあげられなかったのはすごく悔しい」と敗戦後の思いを語った。
鬼木監督自身が「34分の1と自分は考えていない」と臨んだ一戦だが、意外な形で失点を喫した。前半4分。DFからのバックパスを受けたGK鄭成龍の前線へのパスがミスとなり、横浜Mのエウベルにカットされると、最後は西村にゴールネットを揺らされた。
守護神の鄭成龍は「いつもの感覚で蹴ったが、芝が重めだった」と悔しさがにじむ。攻勢に転じる時間もあったが、前半38分にエウベルに追加点を許し、後半ロスタイムに橘田のゴールで1点差に迫るが勝利には届かず。
故障から復帰のFW家長は開幕スタメンに名を連ねたが、CBの車屋の負傷交代などもあり、10年ぶりの開幕戦黒星。それでも「徐々にチームとして研ぎ澄まされていった」と鬼木監督。V奪回へ次戦での勝利を目指す。




