Ｗ杯カタール大会（１１月２０日開幕）に出場するサッカー日本代表の森保一監督（５４）が２４日、欧州視察の出発を前に成田空港で取材に応じ、９月に行う欧州遠征について「Ｗ杯を見据えて２６人のメンバーでいくことになる」と語り、Ｗ杯本大会を想定した編成で固める考えを明かした。

　選手選考の段階を終え、総仕上げの局面に入る。６月の代表活動では当初２８人を招集し、選手を入れ替えながら４試合を戦ったが、９月の活動に関しては「６月とは違う構想を持っている」と明言した。「ある程度、Ｗ杯を見据えて選手の起用も考えたい。基本的な考え方はＷ杯に向けてということ」。欧州遠征を本番の予行演習と位置付け、９月の招集メンバーが、ほぼＷ杯本大会のメンバーとなることを示唆した。

　日本代表は９月２３日に米国代表、同２７日にエクアドル代表と、いずれもドイツ・デュッセルドルフで対戦する。森保監督は「Ｗ杯に向けての大切な準備となる親善試合。これまで同様、目の前の一戦に最善の準備をして、勝利を目指して戦う」と力を込めた。

　また、前日２３日に５４歳の誕生日を迎え、「Ｗ杯で目標とする結果が出せるように、応援してくださるサポーターの皆さんが喜べる結果を出したい。私であったり、我々の代表活動を多く方々に支えていただいてやってこられた。恩返しできるように頑張りたい」と抱負を語った。