J1最下位の神戸が社長交代 36歳・千布勇気取締役が就任 徳山社長は副社長に

 J1神戸は27日、徳山大樹社長(33)が退任し、千布勇気取締役(36)が6月1日付で正式に就任予定であると発表した。徳山社長は副社長に就任予定。

 佐賀県出身の千布氏は東大大学院工学系研究科化学システム工学専攻卒業後、11年に楽天に入社。19年にJ1神戸を運営する楽天ヴィッセル神戸株式会社常務執行役員に就任し、21年からは同社取締役に就任していた。クラブを通じ「この度、楽天ヴィッセル神戸株式会社の代表取締役社長に就任することになりました。私も学生時代に10年以上サッカーに打ち込んでおり、2019年よりヴィッセル神戸の一員として従事してきました。昨今クラブは浮き沈みの波がありますが、少しでもヴィッセル神戸に関わる皆様が応援したいと思っていただけるクラブにできるように、粉骨砕身の覚悟で業務にあたってまいります。ヴィッセル神戸の選手、スタッフ、職員はもちろん、ファン、サポーター、スポンサーの皆様と共に一致団結し、残りのシーズンを常に前を見続けながら駆け抜けていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします」とあいさつした。

 徳山氏は21年2月にJ1最年少社長となる31歳で社長に就任。1年4カ月での社長退任となる。「今シーズンは、タイトル獲得を目指しスタート致しましたが、現在までご期待に添える結果を出せていないこと、深く責任を感じております。立場は変わりますが、皆様と共に一致団結して前進して行く所存です。ヴィッセル神戸のファン、サポーターの皆様、スポンサーの皆様、ヴィッセル神戸を応援してくださっている全ての皆様に、感謝申し上げます」とクラブを通じてコメントした。

 「アジアNo.1クラブ」を宣言して今季をスタートした神戸だがリーグ戦15戦1勝の最下位と苦戦。21日には三木谷浩史会長(57)が楽天グループの無料通話アプリ「バイバー」で辞任を示唆したが、その後23日にクラブハウスを緊急訪問。涙ながらに選手・スタッフを激励し、会長職の続投を表明していた。

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