Eフランクフルト42季ぶり決勝進出 鎌田大地がフル出場で勝利に貢献

 「欧州リーグ・準決勝第2戦、アイントラハト・フランクフルト1-0ウェストハム」(5日、フランクフルト)

 第2戦が行われ、アイントラハト・フランクフルト(ドイツ)がホームでウェストハム(イングランド)を1-0で下し、2試合合計3-1で決勝に進んだ。決勝進出は1979~80年シーズンに前身の欧州連盟(UEFA)カップを制して以来、42季ぶり。MF鎌田大地(25)がフル出場し、MF長谷部誠(38)は出番がなかった。日本選手所属クラブの決勝進出は酒井宏樹のマルセイユ(フランス)以来、4シーズンぶり。18日にセビリア(スペイン)で開催される決勝でレンジャーズ(スコットランド)と対戦する。

 試合終了の笛が鳴ると、アイントラハト・フランクフルトのサポーターたちがピッチになだれ込んだ。42季ぶりの決勝に導いたグラスナー監督は「自分たちが最高の選手と指導者なのかは分からない。だが、チームとしては桁外れだ」と一丸の戦いを評価。攻撃の主軸を担った鎌田も歓喜の渦にのみ込まれた。

 前半17分、試合の行方に大きな影響を与えたのが鎌田のロングパスだった。自陣から最前線にボールを送ると、処理を誤ったDFが思わず相手を倒して一発退場。第1戦で築いた1点リードに加えて数的優位に立ち、余裕が出た。

 9分後、連動した攻めから折り返しをボレが先制。その後も手を緩めずチームで戦い、鎌田も潤滑油として機能した。迫力ある相手のセットプレーも全員ではね返した。

 3季前、同じイングランド勢のチェルシーに屈した準決勝を突破した。「僕たちのキャリアで最高の日だ」とGKトラップ。勝利で結束を強め、次は頂点に挑む。

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