カズショック JFL鈴鹿が「解除条件付き資格停止」 J3昇格の夢に暗雲

 Jリーグは28日、理事会を開き、日本フットボールリーグ(JFL)の規律委員会が鈴鹿ポイントゲッターズに懲罰の対象となる行為が発覚したと報告した問題を受け、鈴鹿のJリーグ百年構想クラブ資格について「解除条件付き資格停止」とすることを決議した。鈴鹿には今季、元日本代表FW三浦知良(55)が期限付き移籍で加入して話題を呼んでいるが、目標とする来季J3入りに暗雲が立ちこめることになった。

 J3昇格を掲げるキングカズの野望は、開幕前から先行きが怪しくなった。Jリーグが鈴鹿に対し、将来のJリーグ入会を目指すクラブに必要な百年構想クラブ資格を解除条件付きで停止することを決議した。

 鈴鹿は昨年12月、元執行役員から計7500万円の不当な金銭要求を受けていることなどを公式サイトで発表。関係を断ち切るため2500万円を払ったことも認め、Jリーグは「適切ではないと考えられる金銭のやり取りが存在していたことなど、クラブのガバナンス体制に不備があると判断しうる複数の事情が認められた」と問題視した。

 今年6月末までに資格停止を解除できなければ来季のJ3入会は実現しない。解除条件は「ガバナンス体制の改善」と「ステークホルダーからの支援継続」の2点。また、Jリーグとは別に、日本協会から懲罰処分を科せられる可能性もある。

 昨季限りで横浜FCを退団したカズには国内外複数クラブからオファーが舞い込んだ。交渉を重ねる中で鈴鹿に一連の騒動が発覚したが、説明を受けて最終的に兄・泰年氏が監督を務めるクラブへの移籍を決めた。理由として鈴鹿がJ3ライセンスを保持していることがあったが、今回の決議はその根底が覆ることにもつながる。

 55歳の誕生日となった2月26日には、大好きな映画「男はつらいよ」の主人公・車寅次郎の衣装で会見。3月13日の開幕を前に、改めて「J3昇格」を掲げた。わずか2日で再び不穏な空気が漂い始めた。

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