Ｊ１神戸の元日本代表ＤＦ槙野智章（３４）が２２日、オンライン取材に応じ、早くも対戦する古巣・浦和戦（２３日）へ気合をみなぎらせた。昨季まで１０年間在籍し、ホームだった埼玉スタジアムでの恩返しの大暴れを誓った。両チームがアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）に出場する関係で、第９節が前倒し開催される。

　“お祭り男”が埼スタに帰ってくる。昨季限りで浦和を契約満了となった槙野。退団あいさいつで必ず帰ってくると誓ったが、開幕２戦目で早くも実現する。「特別な思いがあるチーム。是が非でも勝ち点３が取れるように埼玉スタジアムに乗り込みたい」と気持ちを高ぶらせた。

　１０年間ホームの声援を浴びてきたスタジアムに敵軍として向かう。古巣からのブーイングも問題ない。「できればコロナウイルスが落ち着いた状態、声が出せる状態、満員のスタジアムでやりたかったのが本音。とにかくプレーしている姿、元気な姿を見せられれば」。２戦目での早すぎる対戦に言及した。

　名古屋との開幕戦（１９日・豊田ス）では本職ではない右サイドバックで先発。「監督から各選手が２つ３つのポジションをやってほしいと言われている。自分も真ん中だけじゃなく、サイドのポジションも求められている」と説明する。

　開幕戦は０－２の完敗。「またそういうチャンスがあると思うので、もっと違った姿を見せないといけない」。改善すべき点は把握できている。

　優勝候補に数えられるチームはともに黒星発進。神戸が昨季３位と躍進した理由のひとつにリーグ戦で一度も連敗がなかったことがある。「気が早いかもしれないですけど、６ポイントゲームぐらい価値のある試合」と浦和戦の重要性を強調。

　昨年の天皇杯決勝など大舞台には抜群に強いお祭り男。注目の古巣戦で埼スタを“槙野劇場”とする。