MF三笘薫 衝撃ハット 後半出場から逆転勝利導いた「結果出さないと」

 「サッカー・ベルギー1部リーグ、サンジロワーズ4-2セラン」(16日、ブリュッセル)

 サッカーのベルギー1部リーグで16日、サンジロワーズのMF三笘薫(24)がホームのセラン戦で0-2の後半開始から出場して3得点を決め、4-2の大逆転勝利の立役者となった。10分にリーグ戦初得点を決めると、同31分に勝ち越しゴール。終了間際にはハットトリックを達成。得点力不足を抱える日本代表への招集も期待できる活躍を見せた。

 圧巻のハットトリックで存在をアピールした。0-2で退場者まで出して迎えた後半。この苦境で出番が回ってきた三笘が結果を残した。3ゴールで劇的な逆転勝ちを呼び込み、文句なしで試合のMVPに選ばれた。

 リーグ戦デビューから5試合連続ベンチスタート。「そういう役割は日本でもよくやっていた」とクラブ公式サイトに語ったように、勝利へ求められる役割は分かっていた。

 10、31分とエリア内左から右足でゴール右隅に流し込むと、終了間際にはドリブルで相手を切り裂く。スピードに乗って左から右へ流れ、右足でGKの逆を突いて左隅に決めた。「結果を出さないと先発で使ってもらえない」。危機感を力に変え、与えられた45分間で輝きを放った。

 覚悟を決めての欧州挑戦となる。東京五輪では悔しさだけを残した。3位決定戦メキシコ戦で1得点を決めたが、準決勝スペイン戦ではベンチ外の屈辱も味わうなど思うような出場機会はつかめなかった。

 五輪後、イングランド・プレミアリーグのブライトンに完全移籍。英国の労働許可証を取得できないため、今季はサンジロワーズに期限付き移籍してプレーする。成長を求め、欧州に挑む。

 三笘の存在は、W杯アジア最終予選4試合3得点と決定力不足が課題の日本代表にも魅力に映る。MF久保建、堂安、FW大迫ら攻撃陣に負傷が続いていることも重なり、ゴールを奪える選手が求められる。この活躍が続けば代表初招集はそう遠くない。

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