「明治安田生命J1、川崎1-0FC東京」(2日、等々力陸上競技場)
「多摩川クラシコ」は川崎が前半46分にFWレアンドロダミアン(32)が挙げた1点を守り切り、今季15度目の無失点で、今季初の6連勝とした。
勝利への執念で川崎が上回った。2倍に達する12本のシュートを浴び、内容でも後れを取った。それでも勝った。15日間で5試合目。鬼木監督が重要視していた「勝負の5連戦」を5連勝で締めくくり、指揮官は「気持ちのあるプレーをしてくれたことが一番うれしい」と選手を称えた。
蓄積した疲労で出足は鈍く、総走行距離も100キロに満たなかった。「情けないくらい疲れていた」とDF登里はチーム状態を代弁したが、全員が水際で体を張った。後半29分にはFC東京FW永井のシュートを、DFジェジエウが懸命のカバーで蹴り出した。終了間際には敵陣深くでボールをキープして時計を進めた。泥くささをいとわない献身的な姿勢こそが、今の川崎の真骨頂だ。
「スポーツは気持ちだと思っている」という指揮官の持論を選手がピッチで体現した。「『いいゲームだったね』ではなく、勝つことに執着して結果を残せた」と鬼木監督は誇らしげだった。Jリーグ屈指の技巧派集団に不屈の精神力が加わり、連覇への死角はなくなった。