FC大阪3連敗で6位後退 天皇杯含め4戦連続無得点と決定力不足深刻

 「JFL、ソニー仙台2-0FC大阪」(20日、角田市陸上競技場)

 サッカーJFL第13節が行われ、大阪から3番目のJリーグ入りを目指すF.C.大阪はアウェーで0-2でソニー仙台に完敗した。リーグ戦3連敗で6位に後退した。

 大阪よりも約1カ月遅く梅雨入りをした東北地方だったが、前日からの雨もやみ、28・8度と、気温も上がった中で試合は行われた。F.C.大阪はJ1相手にPK戦まで健闘した9日の天皇杯・湘南戦(レモンS)と同じメンバーで挑む。

 前半から試合を優位に進め、5分にはFW田中直がヘディングシュートを放つが、威力の強いシュートにならず相手GKがキャッチ。また12分にDF舘野、19分に田中直、20分にはFW後藤がそれぞれシュートを放つが枠を捉えきれず。22分には田中直がドリブルで持ち込んでシュート放つものの、相手GKのファインセーブに阻まれた。

 すると飲水タイム明けの28分、ソニーMF吉森に左サイドからペナルティーエリア内へ縦パスを入れられ、これをフリーで受けたFW鈴木に前半唯一となるシュートを決められ、先制を許してしまう。シュートこそ放つが枠を捉えるシュートが少なく、相手にリードを許し、試合を折り返す。

 後半、DF美馬、後藤に替えてMF水野、FW川西を投入し、攻撃の強度を強める。しかし6分、GK田中大が前に上がっていたタイミングで、ソニーMF佐藤にロングシュートを放たれ追加点を許してしまう。21分にMF町田、MF渋谷、28分にMF木匠と選手を入れ替えて相手ゴールに迫るが、決定機は作り出すことができない。37分に久保が相手ゴール前で粘って奪い返したボールのこぼれ球を渋谷がシュートを放つが、GKのファインセーブで得点にならなかった。

 これでリーグ戦3連敗となり6位に転落した。シュート本数はソニーの8本に対し、12本。相手よりもシュートを放ってはいるものの、天皇杯を含め4試合連続で無得点と、決定力不足が著しい。目標のJ3参入へ、早急な課題修正が求められる。

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