J1広島・DF野上は複数ポジションをこなす「才能の塊」 城福監督も評価

 才能の塊とは、J1広島・DF野上結貴のことを言う。

 彼にそういう言葉を投げかけたこともあるが、そのたびに彼は「そんなことはないです」と笑う。が、事実なのだから仕方がない。

 180センチ、72キロという数字以上に大きさを感じる体躯(たいく)。スピードやバネ、強さなど身体能力も文句なし。守備のスキルも高く、ボールも奪える。足元の技術も高く、長短のパスも精度高く出せる。

 本職のセンターバックだけでなくサイドバックやボランチなど、複数のポジションを問題なくこなせる器用さも素晴らしい。高校時代まではFWやトップ下と攻撃的なポジションを任されていたからか、得点に直結するパスやドリブルも質の高さを発揮できる。

 城福浩監督も彼の才能を大きく評価。就任以降、ずっとレギュラーとして起用していることが信頼の証明だ。

 「野上は攻撃的な感覚があるし、中盤もできる能力もある。とてもクレバーな選手ですし、守備の力ももちろん信頼しています」

 今季、野上の才能はその攻撃的な部分で大いに発揮されている。任されている主なポジションはサイドバックだが、このポジションの役割はモダンなサッカーにおいて大きな変貌を遂げた。かつてのようにタッチライン際を上下動する「槍(やり)」のようなスタイルだけではもはや通用しない。ボランチの横に位置取り、パス回しの中心的な仕事をこなす「偽サイドバック」と呼ばれる戦術はもはや一般化。広島においては、偽サイドバックに加えて一気にゴール前に飛び込んでいくなど、得点に直接関与するプレーも求められている。

 例えば4月10日の湘南戦(Eスタ)。野上は浅野雄也の左クロスに反応して一気にゴール前まで飛びこみ、シュートを狙った。寸前でクリアされてしまったが、当たれば同点。そんな可能性を十分に感じさせた。

 「(アシストやゴールなど)数字に残るものをあげていきたい」

 野上結貴の才能が本当の意味で爆発すれば、サイドバックでの得点量産も、夢ではない。(紫熊倶楽部・中野和也)

  ◇   ◇

 野上結貴(のがみ・ゆうき)91年4月20日生まれ。東京都出身。ポジションはDF。背番号2。身長180センチ、体重72キロ。保善高を経て桐蔭横浜大に進み、3年時の12年に特別指定選手としてJ2横浜FCに加入。翌年に同クラブに入団。16年7月に広島に完全移籍した。昨季はリーグ戦30試合に出場し、1得点。今季も全10試合に出場。今年1月には第2子が誕生。

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