J1鹿島 新監督就任の相馬直樹氏は困惑「全然整理できてなくて…」
J1鹿島の新監督に就任した相馬直樹氏(49)が14日、練習後にオンライン取材に応じ、「全然整理できてなくて、すみません」と言葉に詰まりながらも決意を語った。
「まず、この状況になったこと、中にいたコーチとして責任を感じている。止まっていられるわけではないので、その中でもう一度強いアントラーズを取り戻したい」
同日、成績不振によるザーゴ監督(52)の解任に伴ってコーチから新監督への就任が発表された。
鹿島はクラブ創設30周年を迎え、国内3冠を目標に掲げるなどタイトル獲得が至上命令となっていた。ただ、ザーゴ体制2季目の今シーズンここまで8試合を終えて2勝2分け4敗の勝ち点8で、首位川崎から勝ち点20差の15位に沈んでいる。
相馬新監督は「常勝と言っていただくクラブですけど、我々は今時点で15位。現実として今は、そういう状況にあることを見つめないといけない」と冷静に話す。
逆襲へカギとなる新型コロナウイルスの影響で来日が遅れていた新外国人のMFピトゥカ、カイキの合流も間近。それでも、相馬監督は「もう一度、我々がチャレンジャーとして戦わないといけない」と覚悟を口にした。
次節は徳島戦。新監督は「今やれること、まず見つめなければならない課題にフォーカスしないといけない。監督交代が起きた中で、そのエネルギーをピッチで戦うという一つの方向に向け、ファイトする準備をしないといけない」と力を込めた。
◆相馬直樹(そうま・なおき) 1971年7月19日生まれ。49歳。静岡県出身。清水東高校、早大、1994年に鹿島でプロデビュー。東京V、川崎でもプレー。町田や川崎では監督を歴任。2015年に2度目の監督就任となった町田ではJ3で2位に入り、J2昇格に導いた。19年に町田の監督を退任し、20年から鹿島のコーチに就任した。日本代表国際Aマッチ通算58試合4得点。98年W杯フランス大会出場。現役時代のポジションは主にDF、利き足は右。