日本代表DF吉田麻也「絶対に勝たなければいけない」日韓戦3連敗阻止へ決意にじむ

 「国際親善試合、日本-韓国」(25日、日産スタジアム)

 サッカー日本代表は24日、新型コロナウイルス感染拡大後、国内初の代表戦となる国際親善試合・韓国戦に向け、試合会場で冒頭15分間を除く非公開の最終調整を行った。森保一監督(52)は「ベストメンバーで臨みたい」と明言。DF吉田麻也(32)=サンプドリア=は「絶対に勝たなければいけない」と決意をにじませた。

 主将の言葉はただならぬ熱気を帯びていた。「日本代表で戦う以上、最も大切な試合。絶対に勝たなければいけない。今の時代にそぐわないかもしれないが、足が折れても体が壊れても、ぶつかっていかなければいけない」。吉田は韓国戦の持つ意味をそう説いた。

 吉田は12年ロンドン五輪の3位決定戦で韓国に敗れて銅メダルを逃した。「本当に悔しくてもう二度と韓国に負けたくない」と苦い過去を想起した。「韓国だからではなく日本代表として戦う上で勝利を目指したい。特別な戦いと感じない」と穏やかな言葉を並べた指揮官に代わって、主将が熱弁を振るった。

 韓国戦は2連敗中で、3連敗となれば1985年から91年に懸けて喫した6連敗以来、Jリーグ発足後初の屈辱となる。

 海外組も招集できる国際Aマッチデーの試合としては、11年8月以来の日韓戦。10年間の空白で、若い世代に韓国戦の重要性を伝え切れていないと吉田は危惧する。「確実に一つ意識してほしいのは、キャリアの中で一番大事な試合になるということ」。ただの親善試合ではない。吉田は相応の覚悟を持って、韓国戦のピッチに向かう。

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