ベンゲル氏、名古屋監督時代に苦労したことを明かす ペナルティ・ワッキーが質問

 サッカーのイングランド・プレミアリーグで監督として名門アーセナルを1996年から22シーズンに渡り率いたフランス人のアーセン・ベンゲル氏(71)が16日、『アーセン・ベンゲル自伝 赤と白、わが人生』の出版を記念してオンライン会見を行った。

 かつて、Jリーグの名古屋でも指揮官を務めたベンゲル氏は「プレッシャーを恐れてはいけないということ」と自伝に込めたメッセージの一つを紹介。監督、指導者に必要なこと、一流選手の資質、クラブ経営のあるべき姿など、名将のマネジメント、リーダー論が詰まった一冊となっている。

 会見では千葉の名門、市立船橋サッカー部出身のお笑いコンビ・ペナルティのワッキー(48)とヒデ(49)の質問にも答えた。

 ワッキーから名古屋の監督時代に苦労したことを聞かれ、ベンゲル氏は「監督に就任した時に名古屋はとんでもない連敗記録を更新しつつあったので、選手たちは全く自信を失っていた。それでも『負の連鎖は続かない』と説得力を持ってみんなに言うのが難しかった。通訳を通して話すのが初めてだった」と言葉の壁があったことを振り返った。

 ヒデから日本がアジアでトップをキープするために必要なことを問われると「プレッシャーをどう力に変えるか。それをできるのが一流選手」と自伝に通ずる考えを示した。

 また、東京五輪についても言及。日本代表の試合は映像でチェックしていると言い、「今は五輪の代表とA代表を分けて考える時もあるが、絶対にこの五輪メンバーを2022年のカタールW杯を戦うチームにするべき。このチームが地元の大会の重圧に耐えたら、カタールW杯には経験になってバネになる。ぜひぜひ活躍してほしい」と持論を語った。

 ◆アーセン・ベンゲル 1949年10月22日生まれ。71歳。フランスのストラスブール出身。現役時代はMFとしてストラスブールなどでプレー。81年から指導者に転身。モナコなどの監督を歴任し、95年にJリーグ名古屋の監督就任。同年度の天皇杯を制覇。96年からイングランド・プレミアリーグの名門アーセナルの監督を22シーズン務めた。2003-04年には無敗優勝。リーグ優勝3回、FAカップ優勝7回。

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