中村憲剛が引退「フロンターレに感謝」 1万2000人のファンに囲まれ最後のスピーチ

 今季限りで現役を引退するサッカーJ1川崎の元日本代表MF中村憲剛(40)の引退セレモニーが21日、本拠の等々力競技場で行われた。まだ天皇杯を残すが、18年間の選手生活に別れを告げた。

 豪華絢爛(けんらん)な引退セレモニーだった。ナイターと同じく19時に等々力で“キックオフ”。1万2000人を超える観客や、多くの関係者が駆けつける中で、中村が伝えたかったのは「感謝」と「エール」だった。

 カクテルライトを浴びながらの、最後のスピーチ。「ずっとこの日が来ないことを考えていて。発表もして、会見したが、どこかで他人事だったかもしれません」と切り出し「ありがとうを言いたいのは僕の方です。何でもない大学生を拾ってくれたフロンターレ、感謝しかない。ありがとうございました。本当に、最高のプロサッカー選手生活でした」と涙ながらに話した。

 身体能力に恵まれたとは言えない中村だからこそ言える言葉もあった。「僕自身は本当に高校に入る時も小さく、今でも華奢(きゃしゃ)ですが、40歳まで続けられました。身体能力がないこと、体が小さいことはハンディではない。僕が証明しました。悩んでいる人もいるかもしれないが、逆にそのハンディをチャンスだと思ってください」と話した。

 花火が上がった等々力競技場。「僕は今日のこの景色を一生忘れません」。最後は、笑顔がはじけた。

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