来年１月からベルギー２部のロンメルへ完全移籍するＪ１横浜ＦＣのＦＷ斉藤光毅（１９）が１２日、オンラインで移籍会見を行った。「チャンピオンズリーグの決勝で点を決めたい。活躍して日本の顔になれるような選手になりたい」と大きな目標を掲げた。

　Ｕ－１９日本代表でもある斉藤は、横浜ＦＣの下部組織出身の１９歳。「ずっと海外に行きたかった。目標へ逆算したときにロンメルが一番イメージできた」と決断の理由を説明した。

　移籍先のロンメルはイングランドのマンチェスター・シティーやＪ１では横浜Ｍを傘下に置く英国シティー・フットボール・グループ（ＣＦＧ）と提携している。斉藤は当然、最終的にマンチェスター・シティなどの強豪でのプレーを目指すことになる。

　クラブ公式ＹｏｕＴｕｂｅで行った移籍発表では今回の移籍についても相談したというＦＷ三浦知良（５３）からのメッセージ動画も流された。カズから「一緒にできたことを誇りに思う。頑張れ！」とエールを送られた。

　スペイン１部で活躍し、Ａ代表にも招集されている久保建英（１９）＝ビリャレアル＝とは同世代。斉藤は先を越されたことに「危機感はあった」という。「そういう選手を見てもっともっと向上心を持っていきたい」とこれからは力に変えていく。

　「横浜ＦＣで培った経験や誇りを胸に世界で戦いたい」。将来の日本サッカーを担う逸材が横浜ＦＣから海外に挑む。

　◆斉藤　光毅（さいとう・こうき）　２００１年８月１０日生まれ。１９歳。東京都出身。横浜ＦＣのアカデミー出身で高校２年の１８年にトップチームに２種登録。同年７月２１日のＪ２岐阜戦で途中出場し、クラブ史上最年少となる１６歳１１カ月１１日でトップチームデビュー。１９年には飛び級でＵ－２０Ｗ杯にも出場。今季Ｊ１デビューも果たし、７月８日の柏戦ではＪ１初得点。利き足は右。１７０センチ、６１キロ。