「明治安田生命Ｊ１、川崎２－１ＦＣ東京」（３１日、川崎市等々力陸上競技場）

　首位の川崎は４０歳の誕生日だったＭＦ中村憲剛の決勝ゴールでＦＣ東京を２－１で下し、Ｊ１連勝記録を１２に伸ばした。

　“惑わず”、迷わず振り抜いた。同点で迎えた後半２９分、ＦＷ三笘の突破に合わせてゴール前に入ったＭＦ中村は念じた。「来い来い来い…」。思いは通じ、左足でネットを揺らした。４０歳の誕生日に華を添える祝砲は１２連勝に導く決勝点。「やはり等々力には神様がいるね」と笑った。

　Ｊ１史上６番目の年長ゴール。狙っていながらも入らない前半に「今日は無理、そんなに甘くないと思った」という。それでも最後は決めた千両役者は「言語化が難しいですね」と喜びを表現。交代時には万雷の拍手が降り注がれていた。

　「サッカー選手にとっては３０代だって大台。ただ年齢はあくまで数字。不惑と言うが、惑わずやっていきたい」。まだまだ歩みを止めるつもりはない。