MF堂安律「誰にも負けていない」久保建、伊東との競争歓迎

 サッカー日本代表は8日、オランダ・ユトレヒトで行われる国際親善試合カメルーン戦(9日)に向けて、試合会場で最終調整を行う。練習に先立ちオンラインでの取材に応じたMF堂安律(22)=ビーレフェルト=は定位置争いを歓迎した。

 日本代表の右サイドハーフにはMF久保建英(19)=ビリャレアル=や伊東純也(27)=ヘンク=といった実力者がひしめくが、堂安は「競争自体はウエルカム。誰にも負けてないと思っている選手がこの組織には多い。自信がみなぎっている選手が集まる組織。僕もその気持ちは変わらない」と強気に語った。

 9月にはオランダ1部PSVアイントホーフェンからドイツ1部ビーレフェルトに期限付き移籍。「試合に出られるから選んだわけじゃない。リーグで言うとブンデスに行けたということだが、チームの格で言うとPSVの方が上なのは知っている。PSVで活躍した方がビッグクラブに行ったり、自分が成長する近道に見えがちだが、少し遠回りに見える道でも僕はそこが一番近道だと感じた決断だった」と移籍の理由を説明した。

 ビーレフェルトではインサイドハーフを担っており、プレーの幅は広げつつある。「長い距離をドリブルすることが多くなった。少し低い位置からでもゴールに迫っていける普段のプレーを出せたら、必ずチームの助けになれる。そこは意識したい」と自信を漂わせた。

 「フローニンゲンで評価されてきたのは得点力。PSVに行って得点が少し取れなくなった時にチームでの序列が下がったことを考えると、海外での評価のシンプルさ、単純さを改めて経験した」と得点の重要性を再認識した。「得点力に飢えている自分。そういうのは全身でむき出しにしたい。そこを変える必要はない。闘争心、欲をむき出しにして戦いたい。ミドルシュートが当たって入っても1点は1点」。代表では19年1月のアジア杯ベトナム戦以来となるゴールを貪欲に狙う。

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