メッシ退団直訴 契約条項で両者食い違い…バルサは最低でも移籍金278憶円求める意向

 サッカーのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)が、所属するスペイン1部リーグのバルセロナに退団を希望する意思を伝えたと25日、欧州メディアが一斉に報じた。メッシは下部組織から同クラブ一筋でプレーし、2021年6月まで契約を残している。契約には、メッシが希望する場合は19~20年シーズン終了時に違約金なしで退団を認める条項が含まれているという。

 下部組織を含め20年以上にわたって在籍してきたバルセロナと決別する。14日に欧州CL準々決勝でバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に2-8の大敗を喫してから10日余り。メッシが、今季限りでの契約解除を希望する内容証明付き郵便を送付していたことが明らかになった。

 欧州の複数メディアによると、契約は2021年6月まで残っているが、希望すれば移籍金なしで契約解除を認める条項が含まれているという。一方でクラブ側は同条項の行使期限が6月10日だったため無効であると主張。コロナ禍でシーズン終了が8月までずれ込んだため両者の解釈に違いが生じている。

 設定されているメッシの移籍金は7億ユーロ(約875億円)。ただこれは非現実的な金額で、スペイン紙アスによると、クラブ側は最低でも2億2200万ユーロ(約278億円)の移籍金を求める意向だという。

 4度の欧州CL制覇、10度の国内リーグ制覇など名門バルサの大エースとして活躍してきたメッシだが、今年に入ってクラブ幹部との関係悪化が表面化。最近行われたクーマン新監督との話し合いの中で今後は特別扱いしないという発言があり、それが退団の引き金となったと報じている現地メディアもある。

 本人の意思は固く、スペインのラジオ局オンダ・セロによると、新シーズンの滑り出しとなる週明け31日のPCR検査に姿を現さない考えだという。6月に33歳を迎えたスーパースターが、サッカー人生最大の岐路に立っている。

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