苦しんだJ1鹿島が今季初勝利 FW上田チーム今季初得点「チャンス生かせた」

 横浜Mに競り勝ち、サポーターの拍手に応える鹿島・上田=カシマ
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 「明治安田生命J1、鹿島4-2横浜M」(18日、カシマスタジアム)

 開幕から4連敗を喫していた鹿島が上田の2ゴールなどで初白星を挙げた。

 今季はACLプレーオフ、ルヴァン杯1次リーグを含め、公式戦6試合で全敗。それどころか、得点も第2節川崎戦(7月4日)での相手のオウンゴールによる1得点だけだった。そんな中、再開後ホームに初めて観客を迎えての一戦で、昨季王者と対戦となった。

 いきなり試合は動き、前半4分に上田が左サイドからのクロスを、1トラップから押し込んで鹿島の選手としての“今季初得点”をマーク。この得点を含めて2発を決めて4発大勝に貢献した。

 今季初先発となった21歳は「ポジション争いも苦しい中で、なかなか出られない時間もあった。今日、チャンスをもらえた。それを生かせたかなと思う」と語った。

 スタンドのサポーターの姿に奮い立ったという。新型コロナの影響で、観客数の上限は5000人。サポーターは来場しても、歓声をあげることもできないなど制約も多い。それでも、この日は3090人が駆けつけた。試合前、スタンドのサポーターを見て「3090人が見に来てくれる。リスクを背負っても見に来てくれることに感動した。僕らも勝利を届けたいという思いだった」と振り返る。

 後半35分に交代する際には、歓声のかわりの大きな拍手が降り注がれた。それでも「どちらかというと僕が拍手をしたかったぐらいです。欲を言えば90分間やってもう1点とりたかった。サポーターの皆さんに、次の試合も勝利を届けたい」と語っていた。

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