FC東京がU-23のJ3参加を辞退 理由は「スタジアム確保が大変困難」
J1FC東京が5日、U-23チームのJ3参加辞退を申し出て、Jリーグの理事会に承認されたことを発表した。新型コロナウイルスの影響で、スタジアム確保が困難であることを理由にしている。
FC東京によるリリース文は、「東京都内におけるJ3リーグで使用可能なスタジアムは限られております。新型コロナウイルス感染症の影響で今後、スポーツ界全体として活動が再開されますが、オリンピック・パラリンピックの関連によるものや、サッカー競技においては、Jリーグが使用するスタジアムが約4か月間開催できなかった試合数を含め、多くの試合を短期間で消化しなければならず、また、なでしこ、社会人、大学、高校サッカーなどJリーグ以外の団体も同様に日程が集中することもあり、使用するスタジアムがひっ迫することが予想されます」と状況を説明した。
その上で「都内では味の素フィールド西が丘、駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場、江東区夢の島陸上競技場を使用しておりますが、今後サッカー競技のみならず他の競技団体との使用日程が重なること、オリンピック・パラリンピックの影響から、スタジアム確保が大変困難になることが想定されます」とした。
▽大金直樹代表取締役社長「2016年シーズンから育成型クラブとして育成スピード、ボトムアップを目的にU-23チームを編成してJ3リーグ戦に参加させていただきました。今シーズンが最終年でありましたが、上記理由により辞退をさせていただくことになりました」
(続けて)「新型コロナウイルス感染症の影響で様々な競技の日程が変更となる中、スタジアム確保について困難なことから、無念ではありますがこのような判断をいたしました。引き続き、育成型クラブとして立ち止まることなく前進していきたいと考えております。このタイミングで辞退することになり、J3各クラブ及び関係するみなさまには大変なご迷惑をおかけすることになりましたことを心よりお詫び申し上げます」
(続けて)「最後に、4年間と短い期間でしたが、J3参戦にあたってはJリーグの関係者のみなさま、そして、参戦を承諾いただきましたJ3の各クラブの関係者のみなさまに感謝申し上げます」