横浜M仲川輝人がMVP!17年小林悠以来の得点王とW受賞 釜山から中継で表彰式

 Jリーグは8日、東京都内のホテルで年間表彰式「Jリーグ・アウオーズ」を開催し、最優秀選手賞には横浜Mの15年ぶりのJ1制覇に貢献したFW仲川輝人(27)が初めて輝いた。15ゴールを挙げ、2017年のFW小林悠(川崎)以来となる得点王とのダブル受賞。日本代表の遠征先である韓国・釜山から中継で表彰式に参加し、「チームみんなで協力し合って取れた」など感謝の言葉を述べた。ベストイレブンには2位のFC東京から最多6人が選出され、神戸MFアンドレス・イニエスタ(35)も初めて入った。最優秀ゴール賞は6月30日に神戸FWダビド・ビジャ(38)が名古屋から奪った先制点に決まった。

 驚きと共に、不思議な気持ちで仲川はチームメートのMF扇原がMVPのトロフィーを受け取る画面を見つめていた。「面白い映像という感じ。でも自分だけで得たものではない。チームみんなで協力し合って取れたもの。選手みんなが受け取っても良いと思う名誉ある賞です」とチームメートが受け取ったことを感謝した。

 嵐のような一日が終わりを告げた。満員の本拠でJ1優勝を決めた7日の一戦は、14時開始。「試合が終わってからは秒刻みのスケジュールで…。23時前にやっとスタジアムを出たという感じです。少し寝て、6時過ぎぐらいですかね、成田に向かいました」。韓国・釜山入り後の17時からは日本代表の練習。前日はフル出場したため軽めのメニューのみだったが、そこからは関係者と共にアウオーズの中継をつなぐ同市内のホテルに直行。そして数々の表彰式が全て終わった際には「ぐっすり寝ていないので、寝たいかなと。でもこうして素晴らしい優勝もできた。大変ですけど、光栄だなと思います」と笑った。

 身長161センチと小柄だが、抜群のスピードと高い決定力で得点王を獲得。9アシストも記録した。文句なしのMVP受賞にも「自分が獲っちゃって良いのかなっていう率直な感想もあります」と謙そんしながらも「自分の努力が実ったのかなと思いますし、腐らずやってきた自分に、ちょっとでも優しい言葉を自分自身にかけてあげたい」と実感を込めて話す。

 ただ、次なる戦いは目前だ。10日には東アジアE-1選手権・初戦の中国戦。リーグMVPという看板を背負っての代表デビューとなる。「プレッシャーもありますけど、結果を出さないと本当には認められない。勝ちに行くという気持ちを持って挑みたい」。表情は勝負師に戻っていた。

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