J2山形に二代目“山の神”!FW山岸が値千金弾 J1参入プレーオフで2回戦進出
「J1参入プレーオフ・1回戦、大宮0-2山形」(1日、NACK5スタジアム大宮)
来季のJ1参入資格を争うプレーオフ(PO)の1回戦が行われ、J2で6位の山形が同3位の大宮を2-0で下して、2回戦に進出。8日に同4位の徳島と敵地で対戦する。
山の神が再び舞い降りた。1-0で迎えた後半37分、右サイドからのクロスをMF山田が折り返すと、走り込んだFW山岸が右足でたたき込んだ。
5年前の再現を狙う。14年もJ2で6位ながらプレーオフを勝ち上がりJ1に昇格。敵地で行われた準決勝・磐田戦では、終了間際のCKからGK山岸が劇的な決勝点を挙げ“山の神”と呼ばれた。奇跡のゴールの立役者と同性の山岸は「自分で意識しなくても、結構まわりから言われます。あのヘディングは見ていたし、印象的だった」。そして「自分も活躍して第2の山の神になりたい」と二代目襲名に意欲を見せた。
引き分けでは、リーグ戦の上位チームが勝ち上がりとなる大会。チームを率いる木内監督は「前半に何とか点を取りたかったが、スコアレスでも後半勝負だと話していた」。後半28分に、左サイドからのクロスがオウンゴールを誘って先制。追いつかれて終われば敗退となる中で、後半10分から途中出場した山岸の一撃は、大きな得点となった。
8日の徳島戦も、アウェー開催で引き分けが許されない一戦。それでも5年前の昇格を知るMF山田は「自分たちにとってアウェー開催はマイナスではない。挑戦者であることに変わりは無い」と力強く語る。クラブ史上3度目のJ1昇格に向けて突き進む。