神戸2大会ぶり4強「どこまでも守備をして点も取れ」山口蛍V弾、監督のゲキ体現

 シュートを決めて喜ぶ山口(中央)
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 「天皇杯・準々決勝、神戸1-0大分」(23日、ノエビアスタジアム神戸)

 各地で4試合が行われ、神戸は大分に1-0で競り勝ち、2大会ぶり3度目の準決勝進出を果たした。準決勝は12月21日に行われ、清水と対戦する。

 悲願の初タイトルへ夢をつないだ。後半11分、右サイドから小川-田中とつないだボールをゴール正面で受けたMF山口蛍(29)は「そこしかなかった。ふかさないように」と、左足で丁寧に右隅へ流し込んだ。

 フィンク監督の言葉を体現した。試合前には「どこまでも守備をして、点も取るんだ」とゲキを飛ばされた。中盤のポジションをインサイドハーフからボランチに移し、守備でも果敢なボール奪取でピンチの芽を未然に摘み取るなど、攻守で圧倒的な存在感を発揮。指揮官は「素晴らしいパフォーマンスをみせてくれた」と語り、DF酒井も「頼もしい存在」と賛辞を送った。

 直近のリーグ戦2試合で計9失点を喫していた守備も安定感を取り戻し、公式戦では9試合ぶりの無失点とした。酒井は「DFとして2試合で9失点はあり得ない数字。すごく反省している。今日はボールを奪うという姿勢が良かった」と手応えを強調した。

 優勝チームに与えられるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得まであと2勝と迫った。「見えている感じ」。右足を痛め欠場したMFイニエスタに代わり主将を務めた背番号5は、力強く結んだ。

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