森保J 中島&南野弾で白星発進!敵地の大雨&劣悪ピッチもミャンマーに快勝

 「W杯アジア2次予選、日本2-0ミャンマー」(10日、ヤンゴン)

 日本はミャンマーを2-0で下し、7大会連続の本大会出場を目指す戦いの初戦を勝利で飾った。前半にMF中島翔哉(25)=ポルト、MF南野拓実(24)=ザルツブルク=が得点した。18歳98日で後半に途中出場したMF久保建英(マジョルカ)はW杯アジア予選での日本の最年少出場となった。2次予選は40チームが8組に分かれてホームアンドアウェーで対戦し、各組1位と2位の成績上位4チームの計12チームが最終予選に進む。

 雨上がりのヤンゴンの夜空に、達成感と安堵(あんど)感が入り交じった思いが溶けていく。「どの大会も初戦は難しい中で、選手が最善の準備をしてくれた」。予選の初陣、手堅い戦いでの白星発進に、森保監督は選手への謝意を述べた。

 カタールへの旅路は、背番号10の一撃から幕を開けた。前半16分、MF中島がエリア外から右足を一閃(いっせん)。プロ入り後も、チーム練習とは別に「公園でサッカーをやっていた」という生粋のサッカー小僧は劣悪なピッチも苦にしない。力強い弾道で待望の先制点。攻め続けながら無得点だった4年前のシンガポール戦の呪縛が解けると、その10分後にはMF堂安がの柔らかいクロスからMF南野の追加点が生まれた。追加点を奪うことはできなかったが、最後まで攻めの姿勢を貫き、守備でも集中力を切らさなかった。

 リアリストに徹した。試合前から降り続く強い雨、足をとられて疲労のたまるピッチ、そして地鳴りのようなアウェーのサポーター。アクシデントが起こる要素がそろっていた。それでも、DF長友は開始直後に五分のボールをためらわず前線に大きく蹴り出し、同29分のカウンターの危機でもDF吉田も同様に迷わず外へのクリアを選択した。経験豊富な選手たちが率先して指針を示し、森保監督が話していた「理想と現実は使い分けないといけない」という言葉をピッチで体現した。

 攻撃機会の多さを考えれば、決定力という課題も残るが、何より結果が全てのW杯予選。主将の吉田が話していた「淡泊な試合になるかもしれないが、アウェーで勝ち点3を持ち帰るのが、初戦のミッション」。言葉以上に難しいミッションを、キッチリとクリアした。

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