タイ代表・西野監督の初陣はスコアレスドロー 宿敵ベトナムと激闘も勝ち点1
「W杯アジア2次予選、タイ0-0ベトナム」(5日、パトゥムタニ)
サッカー前日本代表監督の西野朗監督(64)率いる新生タイ代表がバンコク近郊パトゥンタニのタマサート・スタジアムで、W杯カタール大会アジア2次予選G組初戦に臨み、0-0でベトナム代表と引き分けた。
7月に就任した西野監督の初陣はスコアレスドローに終わった。スタメンにFWチャナティップ・ソングラシン(札幌)、DFティーラトン・ブンマタン(横浜M)、MFティティパン・プアンチャン(大分)とJ1で活躍する3選手を起用。4-4-2の布陣で、ティーラトンが左SB、チャナティップはトップ下、ティティパンは2トップの一角に陣取った。ゲーム主将はGKシワラック(ブリラム)が務めた。
西野監督は淡いブルーのシャツ姿でダンディーに登場。灼熱の国で長袖の袖をまくりテクニカルエリアから指示を出した。昨年のスズキ杯を制して東南アジア王者となり、アジア杯でも8強入りしたベトナムに序盤攻め込まれたが、すぐにペースを取り戻す。
ピッチ状態はかなり悪く、パスが通りにくいコンディション。後半は両チームともエキサイトする場面も多く、ティティパンが負傷交代で退くなど、ファウルも増えた。相手のファウルをアピールするベトナム選手に対し、西野監督が激しい言葉を浴びせるシーンもあった。指揮官“日韓対決”とも注目されたベトナムを率いる韓国出身の朴恒緒監督にはイエローカードも出た。
タイは終了間際にFWスパチョーク(ブリラム)が相手GKをかわしてチャンスをつくったが、シュートは戻った守備陣に防がれた。結局、スコアレスドローとなり西野監督は朴監督と握手をかわして初戦を終えた。