トゥエンテに期限付き移籍 G大阪・中村敬斗が会見「いいニュース届けたい」

 オランダ1部トゥエンテに2年間の期限付きで移籍することが決まった、J1G大阪のU-20日本代表FW中村敬斗(18)が17日、大阪府吹田市のパナソニックスタジアム吹田で記者会見を行い「G大阪で学んだことをしっかり発揮して、自分という存在をガンガン出していきたい」と抱負を語った。

 18歳ながら直近のリーグ戦では5試合連続先発出場と定位置を確保していたが、「シーズン途中でクラブを離れることは申し訳ない気持ちもありますが、海外に挑戦したいという僕の思いを後押ししてくれたクラブに感謝しています。オランダからいいニュースを届けられるように、選手としての自覚を持ってさらに頑張っていきたい」と決意を述べた。

 宮本監督からも強く慰留されたというが「それでも僕の考え、意見を尊重してくれて『敬斗が行きたいのならそうするべきだと思う』と言ってくれた。最後までしっかりG大阪に貢献してオランダに行きたい」と、指揮官への感謝を語った。また、ドイツ1部アウクスブルクから完全移籍で復帰したFW宇佐美にも相談したといい「オランダは若い選手が行くにはいいリーグ」と後押しされたという。

 決勝トーナメントに進出したU-20W杯を経験して「海外のクラブでプレーしたい気持ちが強くなった」という。日本代表MF堂安らが所属するオランダ1部フローニンゲンなどからも獲得オファーが届いたが、「誰も知らない選手の中に飛び込んでいくことで、より成長があると思った」と、トゥエンテを選択した理由を明かした。

 00年生まれの東京五輪世代は「東京五輪は最高の舞台なので出たい。例えば海外で2桁の得点やアシストをすれば一度は(代表候補に)招集されると思うので、海外で活躍することは代表に近いと思う」と、来夏に迫った祭典への出場にも意欲を示した。

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