横浜M・天野純 ベルギーのスポルティング・ロケレンへ期限付き移籍「本当に苦渋の決断」

 J1横浜Mが5日、MF天野純(27)がベルギーのスポルティング・ロケレンへ期限付き移籍すると発表した。期間は来年の6月30日まで。6日の大分戦後にファン・サポーターへの挨拶を行う。

 今季から名門マリノスの背番号10を背負っている天野が海外移籍を決断した。クラブを通じ「嘘偽りのない本当の自分の思いを伝えたいと思います。本当に苦渋の決断でした」と思いを明かした。

 「育成組織から育ってきたマリノスで優勝したい。最高の仲間と最後まで戦い抜きたい。子供の頃から憧れていたマリノスの10番を付けさせてもらい、さらにキャプテンまでやらせてもらったのに活躍できないまま旅立ってもいいのか」という葛藤があったことに触れた天野。27歳で迎えた海外からのオファーに「挑戦するにはラストチャンスの年齢。恐らく次のチャンスは来ない。チャレンジをしなかったら一生後悔する」と心が揺れたことを振り返った。

 「海外で自分がどれぐらいのし上がれるのかチャレンジしたい。自分自身に感じる停滞感を打破したい。もっと上手くなりたい、もっと強くなりたい」との思いもわき上がり、「何日も悩み、考え抜いた上で移籍をするという決断に至りました」と説明した。

 天野は小学生からユース時代まで横浜Mの下部組織で育った。順天堂大を経て14年に横浜Mに加入。17年から出場機会が増え、今季は背番号10を背負っていた。左足からの高い精度のキックが武器。18年には日本代表戦初出場を果たした。

 天野は「自分のわがままを聞いてくださり、最大限協力して頂いた強化部の方々、監督、クラブスタッフの方々には本当に感謝しかありません」と横浜M関係者への思いをつづるとともに、「またファン・サポーターの皆さん、チームメイトにはシーズン途中で離脱してしまうことを申し訳なく思います」と詫びた。

 「絶対に成功してやるという覚悟と自信はあります。これまで幾度となく壁を乗り越えてきたという自負もあります」と新天地への決意を示した天野。「何年後かにこの決断が正しかったと言えるように、短い間でもマリノスの10番を背負ったことを誇りに、ベルギーで頑張ってきます」と誓った。

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