久保建英「東京背負って羽ばたく」 3万人のサポーター前に堂々スピーチ

 「明治安田生命J1、FC東京4-2横浜M」(29日、味の素スタジアム)

 FC東京からスペイン1部レアル・マドリードに完全移籍するMF久保建英(18)が横浜M戦終了後、壮行セレモニーであいさつし、「東京での時間は一生忘れません」と本拠地のサポーターに別れを告げた。試合はFWディエゴオリベイラ(29)の2得点などで4-2で勝利した。

 小雨降る中、センターサークルに向かって歩み出す久保建は、両チームサポーターの大きく、温かな拍手に包まれた。バルセロナの育成組織を後にし、FC東京の門をたたいてから4年余り。場内ビジョンに映し出されたここまでの歩みを見つめながら、18歳は旅立ちに寄せる決意を語り出した。

 まず最初に口にしたのは、18年8月に期限付き移籍した横浜Mへの思いだった。「自分が今こうやってここに立てているのは、正直に言いますけど、横浜マリノスにレンタルできたことが非常に大きいと思います」。プレー機会をもらい、飛躍のきっかけをくれたことへの感謝は尽きない。

 スペインの名門バルセロナの育成組織で育ったが、2国間移籍に年齢制限を設ける国際ルールで15年に帰国。当初は「結構つらい時期もあった」が、FC東京の仲間たちに支えられ、大きく成長できた。今季はリーグ戦13試合4得点と躍進し、日本代表にも初選出。「(スペインに)行きたくなくなるぐらい濃い時間で、苦渋の決断。東京での時間は一生忘れない」。これは紛れもない本心だ。

 今後はレアル・マドリードの始動日となる7月8日にチームに合流。北米ツアー(~27日)までトップチームに同行する予定になっている。最後はチームメートに胴上げされ、感慨に浸った久保建。「東京を背負って世界に羽ばたいていけることを誇りに思う」。迷いなく、新天地へ踏み出す。

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