久保建英、レアル完全移籍決定的 争奪戦は“白い巨人“に軍配、今夏全米ツアー帯同へ

 J1FC東京の日本代表MF久保建英(18)が、スペインの名門レアル・マドリードに完全移籍することが13日、決定的となった。複数の関係者への取材で明らかとなった。4日に18歳となり、海外移籍が解禁。当初は古巣・バルセロナ(スペイン)復帰で基本合意していたが、条件面で歩み寄れず、好条件のライバルクラブ加入に気持ちが傾いたもよう。交渉は最終段階に入っており、既にメディカルチェックも済ませ、契約書にサインするのみ。近日中にも日本サッカー界の未来を背負う至宝の「白い巨人」加入が正式決定する。

 スペインの名門2クラブによる“クラシコ”にまで発展した久保建争奪戦は「白い巨人」に軍配が上がった。

 久保建は10歳の時に渡欧し、バルセロナ(以降バルサ)の下部組織に加入した。世界中から集まった、数多くのタレントの中でも輝きを放ち、現地でも高い評価を集めた。だが、国際サッカー連盟(FIFA)が定める18歳未満の外国籍選手獲得、登録違反のあおりを受け、2015年3月に帰国を余儀なくされた。ただ、FC東京の下部組織U-15むさしに加入後も順調にステップアップ。17年11月には異例の16歳でトップ昇格を果たした。

 当初は海外移籍が可能となる18歳になった今夏のバルサへの復帰で基本合意していた。バルサ側は久保建に年俸25万ユーロ(約3000万円)を提示し、下部組織出身選手の慣例となっている3部リーグ相当のバルサBでの2年間のプレーを求めていた。しかし、その要求を久保建側は認めず、交渉は暗礁に乗り上げていた。

 FC東京との契約は6月1日で満了。違約金なしで動ける身となった久保建には、バルサ以外にも、レアルやパリ・サンジェルマン(フランス)、バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)といった欧州の名だたるビッグクラブから続々と大型オファーが届いていた。一方、FC東京からの契約延長オファーも検討していた。しかし、既に習得しているスペイン語圏のクラブであり、バルサの永遠のライバルへの加入を決断したとみられる。

 関係者の話によると、レアルは条件面でバルサをはるかに上回る年俸200万ユーロ(約2億4000万円)を提示。レアルもバルサ同様に3部リーグ相当のセカンドチーム(RマドリードB)を保有しており、1年間はそこが主戦場となるが、トップチームが出場する今夏の全米ツアーには帯同する予定だという。

 レアルの下部組織には15歳の中井卓大も所属しており、将来的には夢の日本人コンビ結成も実現するかもしれない。A代表へと上り詰めた久保建だが、今度は活躍の場を国内から欧州に移し、新たなステージへと駆け上がる。

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