J1神戸、ベンゲル氏に正式オファー!三浦SD、平野氏が既に渡欧…詰めの交渉へ

 J1神戸が次期監督として昨季までイングランド・プレミアリーグのアーセナルを率いたフランス人のアーセン・ベンゲル氏(69)に正式オファーを提示していることが26日、分かった。21年末までの2年半契約で年俸400万ユーロ(約4億9000万円)。複数の関係者によると、既に三浦淳寛スポーツダイレクター(SD、44)、平野孝アカデミー部長兼スカウト部長(44)らが渡欧して交渉にあたっているという。条件面が折り合えば、6月にも“ベンゲル神戸”が誕生する。(金額は推定)

 世界的名将が再び日本の地に降り立つ可能性が浮上した。湘南戦後、報道陣の取材に応じた神戸の三木谷会長は「具体的な動きはありません」と繰り返し語ったが、水面下では“ベンゲル招聘(しょうへい)”が着々と進んでいた。

 複数の関係者によると、ベンゲル氏側から接触を受けた神戸は、21年末までの2年半契約で年俸400万ユーロ(約4億9000万円)の正式オファーを提示。三浦SDや現役時代にJ1名古屋でベンゲル氏の指導を受けた平野氏らが渡欧して交渉に臨んでいるが、アーセナル監督時代に年俸900万ユーロ(約11億円)を受け取っていたベンゲル氏側とは条件面の開きがあるという。三浦SDらはこの日までに帰国予定だったが、滞在を延長し詰めの交渉にあたっている。

 ベンゲル氏は96~18年まで22シーズンにわたってアーセナルの監督を務め、プレミアリーグを3度制覇するなど数多くのタイトルを獲得した。昨夏には日本代表監督の候補にも挙がったが、ベンゲル氏自身は代表よりクラブでの指揮を強く望んでいるという。

 12~15年に指導を受けた元ドイツ代表FWポドルスキは「素晴らしい監督だということは疑いない」と信頼を寄せた。95~96年には名古屋の監督として天皇杯を制しており、神戸の監督に就任すれば23年ぶりの日本復帰となる。

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