J1神戸、待望のCBが合流 DFダンクレー憧れはイニエスタ「彼とプレーは誇り」

 J1神戸にポルトガル1部セトゥバルから完全移籍で加入したブラジル人DFダンクレー(27)が26日、神戸市西区のいぶきの森球技場で取材に応じ、「クラブの規模と提示してくれたプランに非常に共感を覚えた。在籍する選手にも魅力を感じるし、自分の成長に期待も込めて、こちらに心が動いた。クラブの最大の目標であるタイトルを目指してハードに練習して結果を残したい」と決意を語った。

 この日から練習に合流したダンクレーは187センチ、80キロの大型DFで右利き。センターバック(CB)を主戦場とする。「スピードや空中戦に自信を持っている。CBの中でもテクニカルな方で足元にも自信がある」と自身の特長を語った。憧れの選手はイニエスタというダンクレーは「彼と一緒のチームでできることは誇り」と笑みを浮かべた。

 11年にECヴィトーリア(ブラジル)でプロデビューし、ボタフォゴ(ブラジル)などでプレー。16年から欧州に渡り、エストリル(ポルトガル)、ランス(フランス)を経て18年からセトゥバルでプレーしていた。セトゥバルとの契約を残していたが、複数の関係者によると、神戸側が50万ユーロ(約6300万円)の契約解除金を支払い、完全移籍で獲得したという。2年契約とみられる。

 神戸にとっては、FWビジャ、ポドルスキ、ウェリントン、MFイニエスタ、GK金承奎(キム・スンギュ)に続く6人目の外国人選手となる。神戸は先月、ウルグアイ代表DFマルティン・カセレス(31)の獲得寸前まで迫ったが、カセレスは急転ユベントス入り。かねてからリストアップしていたダンクレー獲得に舵を切った。昨季途中に期限付き移籍で獲得した元カタール代表DFアフメド・ヤセル(24)が契約期間満了でアル・ドゥハイル(カタール)に復帰したことで手薄となっていたCBをようやく補強した。

 今季ポルトガル1部で17試合に出場していたダンクレーだが、2月11日のベレネンセス戦を最後にプレーしていない。コンデション次第だが、登録が完了すればホーム開幕戦となる3月2日の鳥栖戦(ノエスタ)から出場可能となる。「日本に来るギリギリまで練習をしていた。フィジカル的にも技術的にもコンデションはいい。出るか出ないかは監督次第だが、いつでもいける準備はしている」と出場に意欲を示した。

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