ビジャ神戸移籍後“初ゴール”! 低弾道FK決め開幕へ弾み

 「練習試合、神戸4-2光州FC」(13日、金武町フットボールセンター)

 J1神戸は沖縄2次キャンプ最終日の13日、沖縄県金武町で韓国Kリーグ2部の光州FCと練習試合(45分×2本)を行い、4-2で逆転勝ちした。今季加入した元スペイン代表FWダビド・ビジャ(37)が直接FKで“移籍初ゴール”を決め、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(33)も得点した。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)はコンディションを考慮して欠場した。

 狙い澄ました一撃だった。前半5分に先制を許したまま迎えた同42分、FWビジャがペナルティーエリア手前から放った直接FKは、跳び上がった壁の足元を低弾道で抜け、ゴール左隅に吸い込まれた。今季4試合目の実戦で待望の“移籍初ゴール”。「どのチームでも担うべき役割は変わらない。得点に関連するプレーで貢献したい」と語っていたビジャが、スペイン代表歴代最多59得点の実力の一端を見せつけた。

 直接FKはビジャの十八番でもある。バルセロナやバレンシアで何度もゴールネットを揺らし、スペイン代表でも06年ドイツW杯1次リーグのウクライナ戦で記念すべきW杯初ゴールを直接FKで決めた。精度の高いキックは今季、相手にとって大きな脅威となることは間違いない。

 前半のみで退いたビジャだが、センターFWとして精力的な動きでゴールに迫り、仕上がりの良さをうかがわせた。同点FKもビジャがDFラインの裏に飛び出し、1対2の数的不利の状況で獲得したものだった。

 ビジャの得点に触発されるようにFW古橋、ポドルスキらがゴールを重ね、大量4得点を挙げた。C大阪との開幕戦(22日、ヤンマー)を前に最後の試合を勝利で飾った一方で、MFイニエスタは欠場。貴重な実戦の機会を失い、総仕上げに一抹の不安を残した。

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