覚醒FW武藤 8強オレに任せろ!トンネル抜けた男が2戦連発決める

 「アジア杯・1回戦、日本-サウジアラビア」(21日、シャルジャ)

 2大会ぶり5度目のアジア杯優勝を目指すサッカー日本代表は20日、決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦(21日・シャルジャ)に向け、試合会場で冒頭15分間をのぞく非公開練習で最終調整した。1次リーグの首位通過を決めたウズベキスタン戦で国際Aマッチ約3年半ぶりのゴールを決めたFW武藤嘉紀(26)=ニューカッスル=は、2戦連続での先発が濃厚。勢いに乗るストライカーは、森保ジャパンをアジア8強に導く一撃を狙う。

 覚醒した武藤に、もはや悩みはない。先発メンバーを10人入れ替えて臨んだウズベキスタン戦では、15年10月以来となるゴールを記録。「吹っ切れた部分はありますね。長らくお待たせしましたって感じです」。長いトンネルを抜けた男の顔は、まるでスターのように輝いていた。

 ロシアW杯後の昨年7月、3シーズンを戦ったドイツ・ブンデスリーガから、世界最高峰であるイングランド・プレミアリーグに移籍。クラブでは順調なキャリアを歩んでいるが、日本代表では苦闘が続いていた。デビュー2戦目の14年9月のベネズエラ戦で、国際Aマッチ初ゴールを記録。だがそこからウズベキスタン戦まで、わずかに1得点。「代表に入ったら点が取れないというのがあり、自分としては悩んだ部分もあった。(ウズベキスタン戦のゴールは)自分にとっても大きいものだった」と話す。

 サウジアラビアをこじ開けるイメージはできている。相手のDFラインに隙があると指摘した上で「そこを突いていきたい」。さらに「FWである以上、得点が仕事。自分は(相手DFラインの後ろに)スペースがある方が得意。チームのために走れば、おのずとボールは転がってくる」と2戦連発を見据える。

 負ければ敗退の決勝トーナメント。右臀部(でんぶ)痛のFW大迫が万全でない以上、かかる期待は大きい。「先を見すぎずに、1戦に集中する。ゴールを決めればチームの助けになる。サウジアラビア戦にすべての力を集中させたい」。乗ってる男の一撃で、8強入りを決める。

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