ビジャ、ポルディ、イニエスタが黙とう 神戸2年連続1・17始動

 J1神戸は阪神・淡路大震災から24年となった17日、神戸市西区のいぶきの森球技場で今季初練習を行った。「1・17」の始動は2年連続となる。練習開始前には今季から加入した元スペイン代表FWダビド・ビジャ(37)、2年目を迎える同MFアンドレス・イニエスタ(34)らも震災の犠牲者に黙とうを捧げた。神戸市内のホテルではビジャの歓迎イベントと新加入選手の会見が行われ、背番号7に決まったビジャは「チームが必要とするゴールを必ず決めたい」と抱負を語った。

 新たな船出には、やはり「1・17」がふさわしい。初練習の開始前。澄み渡った神戸の青空の下、ピッチ中央で選手、スタッフが円陣を組んだ。イニエスタ、FWポドルスキはもちろん新加入のビジャも姿もある。静謐(せいひつ)な空気の中、震災の犠牲者を悼み、約30秒間の黙とうが捧げられた。

 神戸が「1・17」に始動するのは吉田孝行監督が指揮を執った昨季に続き2年連続となる。震災が発生した95年1月17日は発足したばかりのチームが初練習を行う予定だった。大きな傷を負った神戸の街と共に復興の道のりを歩んてきたクラブにとっても、思いを再確認する日でもある。

 神戸の下部組織出身のMF小川は「僕たちはプレーで神戸を盛り上げていかないといけない。100%神戸のために戦うところを見せたい」と決意を新たにした。同じく下部組織から今季トップチームに昇格したU-19日本代表DF小林も「僕たちがプレーできるのは復興に尽力してくれた方のおかげ。感謝を忘れずにプレーしたい」と続けた。当時は生まれていない18歳だが、震災の記憶は脈々と受け継がれている。

 昨季途中からチームを率いるリージョ監督は、練習初日にいきなり11対11の紅白戦を敢行した。C大阪から新加入のMF山口も「これだけ休みが長かった中でいきなりゲームというのは経験したことがなかった。すごく新鮮だった」と驚きを隠さなかった。悲願の初タイトル、そしてアジアNo.1へ。節目の日に神戸が歩みを踏み出した。

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