文字サイズ

神戸大荒れ残留 募った主審への不信感…4分表示のロスタイムが18分50秒に

 引き分けでの試合終了直後、清水イレブン(右)と小競り合いになる神戸イレブン(共同)
1枚拡大

 「明治安田生命J1、清水3-3神戸」(24日、IAIスタジアム日本平)

 前代未聞の大乱戦の末に神戸がJ1残留を決めた。3-2と神戸の1点リードで迎えたロスタイムが18分50秒に達し、後半59分に同点に追い付かれた。神戸は退場者2人、清水は負傷者2人を出す大荒れの展開は結局、後半64分に3-3で終了。神戸は勝ち点42で11位に浮上した。柏はC大阪を3-0で破ったが、残り1試合で16位と4差となり、17位で来季のJ2降格が決定。川崎以外のACL出場権争いは広島、鹿島、札幌に絞られた。

 日本平が荒れに荒れた。MF藤田の退場で10人となっていた神戸が1点リードのまま、試合は4分と表示されたロスタイムに突入。ここから予想もつかない結末が待っていた。

 3分を過ぎた後半49分、神戸DF橋本と清水MF河井が競り合いで接触。河井は担架で搬出され交代を余儀なくされ、橋本も治療のためピッチの外に出た。試合が再開された時点でロスタイムは8分を超えており、通常なら1分足らずで終了となるはずが、試合は終わらなかった。

 後半54分には清水DF立田が神戸FWポドルスキに受けたファウルで負傷交代。立田も担架で運び出され、河井とともに試合後、救急車で静岡市内の病院に搬送された。

 それでも試合は続き、後半59分にCKから清水GK六反に同点弾を浴びたことで、神戸側の主審への不信感は頂点に達した。直後には神戸FWウェリントンのファウルを引き金に両軍の選手、スタッフが入り乱れた小競り合いに発展。ウェリントンは退場処分となり、仲裁に入った六反を投げ飛ばす暴挙に出た。8人になった神戸が終了の笛を聞いたのは、ロスタイム18分50秒が経過した後半64分だった。

 後半の試合時間が1時間を超えるという異常事態に神戸のリージョ監督は「何も言いたくない」と怒りを押し殺したが、ある選手は「今日は9人対(審判3人を含む)14人だった」と吐き捨てた。

 MFイニエスタは「時間はかなり過ぎていた。いくつかの状況は回避できたのではないか」と私見を述べ、清水FW鄭大世は「(もっと早く)試合を終わらせてもよかった」と語った。神戸側に悪質なファウルもあったが「試合をコントロールして欲しかった」と選手が声をそろえたように、柿沼主審がファウルの際に試合を止めず、選手が興奮状態のまま試合を長引かせたことも乱戦の一因となった。J1通算9試合目という同主審の経験の少なさが招いた混乱だったのかもしれない。

 神戸にとって残留を確定させた安堵(あんど)感より、後味の悪さしか残らなかった。

関連ニュース

    デイリーペディア

    編集者のオススメ記事

    サッカー最新ニュース

    もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス