2年連続準V流経大柏 本田監督あえての叱咤「くそゲームだったと言いました」

前半、先制のゴールを決めた流通経済大柏・関川郁万(左)=埼玉スタジアム
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 「全国高校サッカー選手権・決勝、青森山田3-1流通経大柏」(14日、埼玉スタジアム)

 青森山田(青森)が逆転で2大会ぶり2度目の優勝を果たした。前半に先制点を献上したが同40分と後半18分にFW檀崎竜孔(3年)が同点&勝ち越しゴール。さらに、後半43分には途中出場の小松慧(3年)がダメ押しゴールを決めて頂点に立った。流通経大柏(千葉)はJ1鹿島入りが決まっているDF関川郁万(3年)のヘディング弾で先制したが、主導権を握りきれず、逆転負け。11年ぶりの優勝はならず、2年連続の準優勝となった。

 11年ぶりのVへ膨らんだ夢は、木っ端みじんに打ち砕かれた。流通経大柏の本田裕一郎監督は「悔しいです。負けるべくして負けた」と、完敗を認めた。前半32分にCKからJ1鹿島入りが決まっているDF関川のヘディング弾で先制。しかし、そこからセカンドボールが拾えず、後手後手に。指揮官は「データ的におそらく(今大会の)5試合で一番最悪。ほとんどで負けていたんじゃないか」と分析。関川も「自分たちの甘さが出た」と、唇をかんだ。

 試合後、打ちひしがれる選手たちに、本田監督はあえて厳しい言葉を投げかけた。「父兄や応援してくれる人は、よくやったと言ってくれるかもしれないが、自分は指導者。“くそゲーム”だったと言いました。もちろん原因は私にありますが」。大一番で力を出し切れなかった選手たち。この経験はきっと今後の人生の糧となる。

 「次に同じようにならないように。サッカーを辞める選手もいるし、続ける選手もいる。でもサッカーで学んだことを生かして、一番を目指してほしい。一番の大切さ。一番になってみると、一番って大したことないなと思うかもしれない。でもそこで何を感じるかが大事なので」。突き刺さった言葉を胸に刻み、選手たちはそれぞれ次のステージへと進む。

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