【福西崇史 熱血EYE】つなぎつつも前へいくプレーは森保監督ならでは

 初陣を勝利で飾り遠藤航を労う森保監督(撮影・持木克友)
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 「キリンチャレンジカップ、日本3-0コスタリカ」(11日、パナソニックスタジアム吹田)

 新生ジャパンが、2022年カタールW杯へ輝く一歩を踏み出した。サッカー日本代表がコスタリカ代表に3-0で快勝。W杯ロシア大会後に就任した森保一監督(50)の初陣を華々しく飾った。W杯ベスト16の主力を招集せず、若手選手を中心に臨んだチームを、背番号10を背負う24歳の中島翔哉(ポルティモネンセ)が力強くけん引。前半に先制し、後半には23歳の南野拓実(ザルツブルク)、25歳の伊東純也(柏)がともに代表初ゴールを決めた。

  ◇  ◇

 全体を通して、いい試合だった。切り替えが早く、球際の意識も高かった。前半は合わせきれないミスもあったが、徐々に修正した。互いの距離感が良くなり、ボールのもらい方、タイミングもつかめていった。

 南野は積極的にシュートを打ちにいったことが良かった。前半、小林が落としたところに反応するなど、試合を通じて積極性があるから得点に結びつく。体の合わせ方ができているし、対外国人にも慣れていると感じた。

 伊東も良さを出した。ボールのもらい方にしても、右サイドで張っていたし、相手と周りをよく見ている。中盤で、周りとの関係を意識しながらボールをさばいた青山のプレーもさすがだった。

 森保監督は後半途中まで選手交代をしなかった。親善試合では珍しいことで、チーム作りを浸透させていく意図があったのかもしれない。そして、ボールをつなぎつつも、前へいくプレーは森保監督ならでは。中で崩していき、外では一対一で勝負する。個を生かすやり方も見えた。

 結果を出したことで、選手たちが切磋琢磨(せっさたくま)する状況が生まれる。そして、ほかの選手たちは自分もやらなくては、と意識していく。いいスタートが切れたし、チームの成長へとつながっていくだろう。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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